2010年03月19日

書評、紙とネットが分離するメディアの今後を占う  

 書評、紙とネットが分離するメディアの今後を占う
 No.35 2009.7.25

 これは2009年7月25日「ジャーナリスト616号」(日本ジャーナリスト会議)に掲載された。

 アメリカで伝統ある地方紙の廃刊が相次いでいる。何が起きているのか、ジャーナリズムはどこへ向かうのか、私も気になってニュースをフォローしているさなか、7月7日「新聞の消えた日」というテレビドキュメンタリーが放送された。今年2月惜しまれた発行を止めた「ロッキーマウンテン・ニュース」紙の記者たちに密着したレポートだが、「新聞がなくなれば誰が権力を監視するのか」という記者の言葉が耳に残った。
 本書はこうしたアメリカの状況を踏まえながら、個人発のメディア「ブログ」が力を持ってきていることを克明にルポした。
7-80万人のビジターがいる「デイリーコス」。9.11の時、少数者の意見をと始めたが、全米ブロガーのコンベンションを主催、有力政治家も参加するメジャーな存在になった。司法長官解任に至ったブログ調査報道が賞に輝いたこともある。またNPOの形態で地域を根城にするブログも輩出している。いずれも一般市民の寄せる情報との連動がカギだ。アメリカ国内で発信するブログ「博訊」が中国の言論に風穴を開けつつあるのも興味ぶかい。
 ブログ情報には不確かさがまとわりつく。それを克服するため、リンクの倫理、透明性の倫理、訂正の倫理が紹介されているのが印象に残った。
 第三章にアメリカの新聞の現状が報告されている。ニューヨークタイムスなどの有力誌も、ウェッブページを強化して新しい方向を模索している。紙とネットに分離するジャーナリズムは今後どうなるか、全貌をつかむ取材を丹念に積み重ねた好著だ。
 隅井孝雄

 「米国発ブログ革命」(池尾伸一著、集英社新書)

posted by sumiitakao at 13:17| Comment(1) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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Posted by エロアニメの無料動画 at 2011年10月09日 04:55
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