2007年12月28日

見た! 聞いた! 中東テレビ事情 その二   ドバイとカイロのメディアフリーゾーンを歩く

見た! 聞いた! 中東テレビ事情 その二 
 ドバイとカイロのメディアフリーゾーンを歩く

 この記事は2007年9月1日発行「放送レポート」208号(メディア総合研究所)に掲載されたものの再録である。

 ドバイ・メディアシティーは中東世界戦略のカギを握る
中東のリゾート地ドバイは豊富な石油資源に恵まれ、観光開発のラッシュが続く。UAEアラブ首長国連邦は紛争の影ひとつなく安定した社会であることから、世界企業の投資が集中し、リゾート開発も盛んで、観光客が世界から集まる
 アラブの面影を湛えた旧市街から車で西に20分も走ると金融と情報のセンターとしての市街地開発が進み、ニューヨークと比べても引けをとらない高層ビルのニュータウンがそびえたち、世界中の有名企業がオフィスを構える。その一角にドバイメディアシティーがある。
 UAEアラブ首長国連邦はポストオイルを強く意識している。その世界戦略の重要な鍵は情報産業である。2001年に誕生したメディアシティーには世界のトップクラス1200社のIT企業、メディア企業がオフィスやスタジオを構え、世界有数のグローバル情報ハブを構成している。
 ここはフリーゾーンとして二つの特典を持つ。誘致された企業の活動に税金がかからない。そしてメディアにとっての生命線である言論、表現の自由が保障されているという意味でもフリーゾーンなのだ。UAE国内では時たま特定のブログがUAEの唯一のプロバイダーであるEtisalatによってフィルタリングされることもあるのだが、中東全域の中では比較的ジャーナリストたちの活動が保障された地帯だということも言える。
 ちなみにこうしたフリーゾーンシステムによる多国籍企業の誘致はドバイブームの中心事業になっている。フリーゾーン全体に流入するノンオイルマネーは527億ドル(5兆4000億円)に達する。
 ドバイは世界のクロスロード、中東、アフリカ、南アジアの交差点にある、とメディア・シティーのPRビデオは解説する。その利点を生かしてロイター、CNN、CNBC(米経済ニュース)、MBC(中東テレビ)、BBCワールド、アル・アラビア(中東ニュース)、ショウータイム(米娯楽)、ベルテルスマン(出版)、ソニー(映画、ゲーム)、ブルームバーグ(米経済ニュース)などのメディア関連はもとより、マイクロソフト、デルなどIT関連も含む世界メディア企業がメディアシティーに中東の拠点を置いているのだ。 
 ペルシャ湾をはさんでイランの対岸、そしてサウジの東南端に位置するドバイは中東の中でも経済的発展がもっとも著しい都市であり、中東のメディアセンターとしても重要だ。メディアシティーからアル・アラビア(中東全域向けのニュースチャンネル)、MBS(ドラマ、音楽などの中東全域向け娯楽チャンネル)など10を越える衛星チャンネルを発信している。制作される番組は月間400タイトルにのぼる。

 カイロ近郊に巨大な撮影スタジオ兼衛星センター出現
カイロにも同じようなフリーゾーンのメディアシティーが最近店開きをしたというのでたずねてみた。
 カイロ市内からアレキサンドリアハイウェイを北に50分(30キロ)ほど走った砂漠の中に「オクトーバー・シックス・シティー」という新興開発地帯がある。市の名前は1973年10月6日、アサド大統領がイスラエル軍を撃破してシナイ半島を奪回した記念日にちなんだものだ。砂漠を切り開き、植林された一帯に高級住宅地が点々と立つ。億ション風なアパートや、フロリダ高級リゾートに似た瀟洒な大邸宅もある。人ごみと喧騒に満ちた巨大都市カイロ市内とは全く対照的な風景が広がる。
その一角にエジプト・メディア・プロダクション・シティーEMPCが2005年に建設された。初期投資は3億ドル(360億円)、銀行など私企業とエジプト国営放送が公開株を持つという方式が取られたが、実際に投資を支えているのはUAE(アラブ首長国連邦)のオイルマネーだといわれている。
神宮外苑(30ヘクタール)の10倍、300ヘクタール(300万平方メートル)という途方もなく巨大な敷地の中には900平方メートルと600平方メートルというマンモススタジオが6ステージあり、加えてそれぞれが隣接したスタジオを持つ屋外のオープンセットが10種類もある。そのすべてを統括するマスターコントロールを経由して光ファイバーケーブルで衛星にリンクできる。同時にリンクできるのは18番組だそうだ。
つまり映画撮影所とテレビ制作スタジオ兼用の施設が衛星とリンクして18チャンネルもアップロードできるようになっていると思えばいいのだ。
びっくりしたのはオープンセット。カイロやアレクサンドリアの旧市街がそっくり再現されてというだけではなく、ルクソール、ギザのピラミッド、スフィンクスもある。周辺が砂漠だというのに敷地の中に砂漠のセットもあった。砂漠の遊牧民ベドウインの歴史ドラマや、中東戦争の再現に使われるためと思われる。農村には本物の野菜や果物が育っている。1930年代の列車も走り、線路や駅がいくつもあり、40台ものアンティークカーがいるでも走れるようにしておいてある。それでも敷地の三分の一はまだ手付かずで残っているということだった。
ハリボテピラミッドの立つ丘に登ると敷地の外に砂漠が広がっている。そしてそのまた向こうに本物のギザのピラミッドが見える。なんとも不思議な疑似体験である。
制作センターにはMBC、ドリームチャンネル、オービット、Rotana、CNE、アル・メハワールなどエジプト、サウジ、アラブ首長国連邦などの衛星制作会社がオフィスを持ち、クイズ番組、連続ドラマ、音楽番組などを切れ目なく制作し衛星に送り込んでいる。アラブ系衛星放送産業の隆盛ぶりを実感する。

エジプト映画の復興にも一役
EMPは劇映画も制作し、エジプトの映画産業の活性化を図ろうとしている。1950年代以降エジプト映画の黄金時代に活躍した国立映画スタジオは分割して民間に売却された。最新設備、フル装備のデジタル撮影システム、しかも衛星とオンラインで直結するスタジオはここだけである。
エジプトの映画産業は20世紀初頭に成立し100年の歴史を持つ。一時はハリウッドに匹敵する興行収入を生み出したときもある。1950年代の黄金時代を経て1970年代以降テレビに押され、ハリウッド映画に食われて衰退の一途をたどったが、1997年若い映画人による映画革命以降活性化した。EMPCもその一翼を担っている。
EMPCでは、現在歴史上の人物の若き日を描く劇映画シリーズの制作が始またところだ。第一作の「アレキサンダー大王の青年時代」が完成間近、第二作の「若き日のクレオパトラ」がまもなくクランクインする。劇場で公開し、衛星で有料放送し、DVDにし、外国にも販売しマルチに稼ごうという計画である。EMPCは40%出して共同制作に加わる。ここではアメリカのアニメのアラブ語版も制作して大いに稼いでいる。アラブ全域の衛星放送が顧客になるのでハリウッド様さまである。
EMPCは映画テレビの技術者や演出家を養成する学校「EMPCアカデミー」を併設しているが、第一期の卒業生100人の大半は、EMPCや制作会社ですでに現場で働いているのだという。
敷地内にはスタジオよりも大きい面積の大道具、小道具の部屋がある。のぞいてみたら古代から近代にかけての本物の家具什器がぎっしり詰め込まれさながら美術館か巨大アンティーックマーケットである。
ハイテクデジタル装備の機材、最新式の耐震構造、そして廊下はルクソールのような古代エジプト壁画やツタンカーメン像の複製で美しく飾られている。EMPCはまさに現代のピラミッド、ルクソールであると思った。

中東エンターテインメント復興の秘策を聞く
なぜこのような壮大なメディアセンターを建設したのか、EMPCの国際制作局長ユセフ・シェリフ・ラズカラ氏に聞いてみた。ラズカラ氏は国営テレビのニュース編集長、ナイルテレビの社長などの要職を歴任しているが、同時に映画批評家としてテレビ番組も持っていた。そしてつい最近までカイロ国際映画フェスティバル芸術監督を務めていた。
――なぜこのような壮大な施設を作ったのですか。
エジプト映画産業は中東では一番古い歴史と伝統を持っているのですが、21世紀に入って衰退の危機に直面しました。幸い数年前から歯止めがかかり、昨年は年間40本の映画を制作するまでに回復しました。現在中東では衛星テレビで数多くの映像が必要とされていますが、こうした新しい時代と結びつくことによって、映画とテレビの発展を図ろうと考えました。
――映画と衛星テレビの共存ですか。
カイロは中東の映画制作の中心地でしたから、各国のテレビ映画チャンネルの供給源です。またテレビの人気を映画館の観客動員につなげることが出来ます。
アラブの20ほどの局がこのスタジオ設備を使ってドラマやクイズそのほかの娯楽番組を作っていますが、そうしたテレビ局に演出、演技などを含む番組制作のノウハウを提供できるのです。またエジプトの映画人、テレビ人が作る質の高い作品をアラブの各国に販売して利益を上げることも出来ると考えています。
――どのような番組や映画を作りますか。
8月からのテレビシリーズで歴史上の人物を主人公にした作品を10本制作中です。制作費は200万ドル4分の1をメディアシティーが出し、後は民間の投資です。放送後に劇場で上映、アラビア語圏に権利販売します。EPMCのオープンセットにはエジプトの歴史上の建物や風物がほとんどすべて揃っていますから、監督は思いのままに作品を作ることが出来ます。制作費も格安で出来ますよ。外国のテレビ局、映画会社から、スタジオレンタルで作品を作りたいという申し込みがたくさんあります。
――カイロを中東の映画、映像そしてセンターにするわけですね。
そのとおりです。しかし、モロッコやドバイにも同じようなコンセプトのメディアセンターが出来ていますから、お互いに競争しながら共存することになるでしょう。
EMPCには映像制作スタッフを養成する学校EMPCアカデミーが併設されています。エジプトではカイロ大学のメディア学科とここだけが新時代のメディアで活躍する人材を養成しているというわけです。卒業生は希望すればこのスタジオで仕事につくことが出来ます。
ラズカラ局長の話を聞くにつけ、カイロのメディアシティーは映像文化の中東の拠点を目指しているように思えた。

衛星放送の交差点、カイロに林立するアンテナ群
砂漠を横切り。ナイルを渡り、再びカイロの市街地へ戻った。雑踏と喧騒、無秩序とゴミの山、そしてビルの上に林立するパラボラアンテナ。今にも崩れ落ちそうなビルの中ではしかし人々は1000チャンネルにものぼるテレビを見ている。不思議な街だ。
 住人の一軒一軒がアンテナを勝手に取り付けているということもあるが、気の利いた家ではいくつもの衛星を受信できるように3つも4つもアンテナを出している。リモコンはアンテナの角度も操作できる。
エジプトはナイルサット衛星二基を基幹にした衛星放送ネットワークでアラブ世界の中心的役割を担っている。これにサウジのアラブサット衛星四基なども加えてドバイ(首長国連邦)、カタール(クウェート)、サウジ、レバノン、イラン、イスラエル、リビアなどの衛星チャンネルがすべて衛星に包含されている。ヨーロッパ系の衛星経由で、イギリス、フランスなどニュースや娯楽番組が入る。またアメリカのCNN、MTV、コメディーチャンネル、Fox、NHKなど何でも入る。私にとって目新しかったのはアル・ジャージーラ・スポーツが中東圏のサッカーを流していたことだ。もちろん始まったばかりのアル・ジャージーラ英語ニュースもばっちり入る。

ヤシム教授に聞く中東テレビ事情
中東のメディアはかつてそれぞれの国の国営放送が施政者のプロパガンダ装置として存在していた。1990年代後半からアラブサット、ナイルサット経由での衛星放送が始まり、アルジャジーラなど中東全域で同じ番組を衛星で見る習慣が爆発的に広がった。
2003年イラク戦争を契機にアメリカの中東向け宣伝放送が始まり、現在ではBBC、CCTV(中国)はじめフランス、ドイツ、韓国なども中東地域での英語やアラブ語によるニュース送信を行っている。
そして中東全域の人々の心をつかむような報道番組、娯楽番組がサウジアラビア、UAE、エジプト、レバノンなどの地上局、衛星局から生まれるようになり、人々の生活の中に入り込み始めた。中東メディアの第三期である。
中東のメディア事情に詳しいバーレン大学ジャーナリズム科アドナン・ヤシム・メテア教授に中東のメディア状況について聞いた。
――サウジ、カタール、クエート、UAEなど中東のテレビメディアは地上波、衛星ともに盛んで、アメリカの番組、イラクの番組、ハマスの番組など何でも見ることが出来ますね。あなたは中東のテレビ全体の状況についてどのように考えていますか。
中東のメディアブーミングは一段落して新しい段階に入っています。アルジャジーラの登場と発展が極めて好ましい影響を与えました。アルジャジーラが中東地域全体の視聴者にアピールしたため、どこの国の政府もアルジャジーラをモデルにしたメディアの発展を考えるようになりました。その結果の番組の内容が改善され、ジャーナリズムとしてのテレビの発展が期待できます。アルジャジーラの報道を通じて西側の情報、報道に触れる機会も拡大しました。
――ドバイのメディアシティーはどのような機能を持っているのですか。
メディアシティーによってドバイは中東に開かれた世界への窓となりました。
中東地域の紛争地域、たとえばイラクやパレスティナの報道取材のセンターとしての機能があります。またグローバルなメディア企業が中東との接触拠点として活用しています。ドバイメディアシティーではCNN, BBC, NBC, MTVなどアメリカの大手メディア、エンターテインメント企業が活発な活動を展開しています。
――ドバイが世界のコミュニケーションセンターになったということですね。カイロにも新しいメディアシティーが建設されていますが、そことはどのような関係ですか。
ある意味では競争関係にありますが、カイロのメディアシティーに投資したのはドバイ資本です。カイロは中東の映像産業、音楽産業の中心地ですから、ドバイとは車の両輪となります。カイロ、ドバイともにメディアシティーでのメディア企業の活動は無税ですから世界のメディア企業が集まるのです。
――イランはこのような中東全体のメディアの動きとどうかかわりますか。
イランは政治的な体制が異なるだけではなく、言語もペルシャ語だという違いがあります。UAE(アラブ首長国連邦)とは領土問題で確執もあり、イラクのメディアは独自路線です。二年ほど前からアラブ圏の人々へのアプローチを目指したアラブ語の衛星チャンネルを複数放送し始めているということはあるので、まったく無関係というわけではありませんが・・・。
――中東地域ではアメリカがアラブ語によるテレビニュースチャンネルを開設していますが、それ以外にもBBC、フランス、ロシア、中国など次々にアラブ語によるニュースをはじめていますね。このようなニュース放送は人々に受け入れられているのでしょうか。
われわれにとってはこうした各国からニュースが入ってくるのは歓迎です。また彼らにとっても中東の出来事を知り伝えることは、今後の中東の安定に資することになるでしょう、
――こうした多様な情報はアラブ地域の各国の相互理解を深めることにつながりますか。
全くそのとおりです。中東地域は石油や天然ガスの供給源として世界経済に大きな影響を与えています。9.11とイラク戦争以降、多くのニュースが報道されることで中東世界についての理解も広がりました。相互理解も広がっています。

ドバイで放送メディア教えるアメリカ人
今年6月シンガポールで「第一回世界ジャーナリズム教育大会」が開かれた。世界各国の大学でジャーナリズムやメディアを教えている大学の先生方が集まり、メディアの現状を語り合い、新しいメディア時代に相応しいジャーナリストをどう育てるか、熱心に論議した。参加者の中にドバイの大学で放送ジャーナリズムを教えているアメリカ人の姿があった。ドバイ・ザイード大学メディア・コミュニケーション学科助教授のデイビッド・バーン氏である。
――アメリカの方ですよね。どうしてドバイで教えるようになったのですか。
私はメリーランド大学で放送ジャーナリズムを教えていました。ヨルダンに住んでいたこともあり、中東には関心を持っていました。ドバイの大学にメディア・コミュニケーション学科が出来ると聞き、たまたま国際会議でザイード大学の学部長にあったことがきっかけでドバイ行くことになったのです。2年前のことです。
 ――何を教えているのですか。
 私は教師10人程度の小さい学科で放送コースの学生を教えています。テレビの理論、制作などがメインですがコミュニケーション全般の講義もします。学生はUAE国籍に限られています。ほとんどが女子学生です。
 ――テレビ放送は何チャンネルですか
 政府直営のMBC(中東放送)が4チャンネル、それと7つの各首長国の放送が一チャンネルずつ持っています。そのうちアブダビテレビとドバイワンが衛星で放送されています。ドバイワンの英語放送は全中東地域で人気がありますよ。
 衛星有料契約すればありとあらゆるものが見られます。BBC、CNN、ブルームバーグ、CNBC などの西欧のものやイラン、パキスタン、イエメンなども周辺国の番組が見られます。イランのチャンネルはテヘランではなくロサンゼルスで制作され衛星に送り込まれているものです。エジプトカイロ発のドラマ、コメディーには人気があり、インドのボリウッド映画もあります。
 ――最も人気が出ているものは?
中東の若者の間に大人気なのは「スターアカデミー」です。レバノン人、エジプト人、シリア人など中東の若者をひとつの家に住まわせて、その暮らしぶりを24時間生放送するかたわら、歌や踊りなどを競わせ、視聴者の投票で一人ずつ振るい落としていくというリアリティー番組です。地域対抗の形をとっていて、視聴者の愛国感情を大いに刺激しています。
――アメリカ政府がポピュラー音楽のラジオ局やニューズテレビ局を中東向けに放送しています。人々は興味を持ってみていますか。
 アメリカ政府の宣伝放送(アラフッラ)はニュースチャンネルのスタイルをとっていますが、ほとんど見られていません。同じアメリカの宣伝放送ですがポップ音楽を流し合間にニュースを入れるスタイルのラジオ放送(ラジオサワ)はある程度聴かれているようです。間に60秒の宣伝放送が入ったりしますがね。
 勢いのあるのはパンアラブチャンネル、たとえばアルジャジーラ、アブダビテレビなどです。国を超えたニュースチャンネルによって人々が多様な情報に接することが出来るようになったため、国営放送のニュースでも今までのように政府に都合のいいものだけに統制するのが難しくなってきたといえるでしょう。
西側にはアラブ寄りと見られ、アメリカ政府に警戒されているアル・ジャージーラの場合、確かにアラブ語チャンネルにはわれわれから見れば偏りがあります。それはアラブの大衆が相手だからです。しかし最近登場したアルジャジーラの英語ニュースチャンネルは、BBCに似た公正報道という流れの中にあるように思えます。
××××××××××××××××××××××××
 ヨーロッパでは国境を超える衛星放送の進展の中で、1989年のベルリンの壁崩壊が起き、次々に旧東欧諸国が民主主義体制に変換した。バーンズ助教授の話を聞きながらいつの日か中東でも新しい変革の波が起きる可能性があると私は思った。

 注
 前号で紹介したイラクの「SANA」TVは5月10日から放送を開始した。スタジオはロンドンとバグダッドに5ヶ所。ロンドン経由で東経13度の衛星Hot Bird 8に接続、中東とヨーロッパに電波を送っている。日本ではイラク平和テレビ局in Japanの名でインターネット経由、有料視聴できる。なお「SANA」はアラブ語で光りという意味だと説明されている。


中東の主要な衛星テレビ ★は比較的よく見られ、人気のあるもの
UAEアラブ首長国連邦
MBC (Middle East Broadcasting Center)★ スポーツ、報道、子供、サウジと合弁
アルアラビア★ 24時間ニュース
CNBCアラビア 米CNBC、アラブ向け経済ニュース
アラビアン・トラベル 観光
エジプト
ERTU(Egypt Radio Television Union) 国営国際放送
ESC(Egypt Space Channel)★ 娯楽総合編成
ナイルTV★ 24時間ニュース
イラク
アルシャルキア★ 商業放送、報道、娯楽
アルスマリア★ 商業放送、娯楽(レバノンから発信)
アルディヤール 女性向け
バグダッド衛星チャンネル スンニ派系
カタール
アルジャジーラ★ 24時間ニュース報道、アラブ語
AJE(Al Jazeera English) 24時間報道、英語
アルジャジーラスポーツ★ スポーツ
アルジャジーラライブ 集会、会合の生中継、カタール版C-Span
アルジャジーラチルドレン 子供番組
QSC( Qatar Satellite Channel) 総合編成
サウジアラビア
アルアラビア★ 24時間ニュース
アルマジッド(Al Majid Space Channel) 宗教放送
ART(Arab Radio TV Network) 報道、文化、スポーツの3チャンネル
MBC(Middle East Broadcasting Center)★ 総合編成、
オービット★ 映画
Rotana★ 音楽チャンネル
ヨルダン
JSC(Jordan Satellite Channel) 国営放送国際放送
レバノン
アルマナル ヒズボラTV
LBCインターナショナル 公共放送国際放送
フューチャーTV 情報番組
イラン
IRIB 国営テレビ国際放送
アルアラム 海外向けニュース
ジャメ・ジャム 文化、ニュース、娯楽3チャンネル
アルカワサール 宗教放送
イスラエル
IBA3  公共テレビ国際放送


posted by sumiitakao at 07:54| Comment(0) | TrackBack(1) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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